― 研究者視点で言葉を分解する ―
この記事でわかること
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「DX人材」という言葉の正体
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研究者がこの言葉に感じる距離感の理由
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自分なりにたどり着いたDX人材像
- この記事でわかること
- はじめに
- DX人材=IT人材ではなかった
- DX人材は「全部できる人」ではない
- 研究者に近いDX人材像
- 自分に足りないものも見えてきた
- 今の自分なりの答え
- 今日のまとめ(Lv9)
- 次に考えること(Lv10予告)
はじめに
DXの話を聞いていると、
必ず出てくる言葉があります。
「DX人材が不足している」
正直なところ、
この言葉を聞くたびに、
自分とは別の世界の話だと感じていました。
ITに強い人。
プログラミングができる人。
最新技術に詳しい人。
そういうイメージが先行して、
研究者の自分は対象外だと思っていたからです。
DX人材=IT人材ではなかった
いろいろ調べて分かったのは、
DX人材は、必ずしも
ITスキルの塊ではない、ということでした。
もちろん、
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デジタルの理解
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技術的な会話ができる力
は重要です。
ただ、それ以上に重視されているのは、
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課題を見つける力
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関係者を巻き込む力
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試行錯誤を続ける姿勢
こうした部分でした。
研究者として身につけてきた力と、
重なるところが意外と多い。
そのことに、少し驚きました。
DX人材は「全部できる人」ではない
もう一つ、
印象に残った点があります。
DX人材は、
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企画もできる
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開発もできる
-
現場も分かる
そうした
スーパーマンのように語られがちです。
でも実際には、
一人で全部できる人は、ほとんどいない。
むしろ、
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分からないことを認める
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専門家につなぐ
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全体を見て調整する
こうした役割を担う人が、
DX人材と呼ばれているケースが多い。
完璧さではなく、
つなぐ力が求められている。
そう感じました。
研究者に近いDX人材像
研究者は、
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仮説を立てる
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試す
-
結果を見て修正する
この繰り返しを、
日常的に行っています。
DXも本質的には、
同じ構造を持っています。
違うのは、
対象が
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技術
ではなく -
業務や組織
になっている点だけです。
この視点で見ると、
研究者はDX人材になれない、
という前提自体が崩れました。
自分に足りないものも見えてきた
もちろん、
研究者であることが
そのままDX人材になる、
というわけではありません。
今の自分に足りないと感じているのは、
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事業の視点
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組織全体を見る視点
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言葉を噛み砕いて伝える力
これらは、
研究所の中だけでは
あまり鍛えられてきませんでした。
だからこそ、
DXを学ぶことは、
研究者としての幅を広げることにも
つながると感じています。
今の自分なりの答え
今の自分が考えるDX人材は、
こういう人です。
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デジタルを目的にしない
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現場と経営の間を行き来できる
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完璧を目指さず、動きながら考える
特別な肩書きではありません。
役割であり、姿勢です。
そう考えると、
DX人材という言葉への距離が、
少し縮まりました。
今日のまとめ(Lv9)
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DX人材はIT人材とイコールではない
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つなぐ力や試行錯誤の姿勢が重要
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研究者の経験はDXにも活かせる
次に考えること(Lv10予告)
次は、ここまでの学びを一度まとめます。
研究者は、DXとどう向き合えばよいのか。
今の自分なりのスタンスを書きます。
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