
― 研究者視点で考える接点 ―
この記事でわかること
-
研究テーマと経営戦略が噛み合わない理由
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両者がすれ違うポイント
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DX視点でのつなぎ方
- この記事でわかること
- はじめに
- 見ている地図が違う
- 研究テーマは「問い」、経営戦略は「選択」
- つながるのは「意思決定の手前」
- DXは「関係性」を作る道具
- 研究者ができること
- 今の自分が思うこと
- 今日のまとめ(Lv22)
- 次に考えること(Lv23予告)
はじめに
研究所で働いていると、
ときどき感じる違和感があります。
「この研究、
会社の戦略と
どう関係しているのだろう。」
テーマとしては面白い。
技術的にも価値がある。
それでも、
経営の話になると、
急に距離を感じる。
研究テーマと経営戦略は、
どこでつながるのか。
考えてみました。
見ている地図が違う
まず前提として、
研究者と経営では
見ている地図が違います。
研究者は、
-
技術の可能性
-
課題の本質
-
将来のブレークスルー
を見ている。
経営は、
-
市場
-
競争優位
-
投資回収
を見ている。
どちらも正しい。
ただ、視点が違う。
この違いを
理解しないと、
話は噛み合いません。
研究テーマは「問い」、経営戦略は「選択」
研究テーマは、
-
何ができるか
-
どこに可能性があるか
という問いです。
一方、経営戦略は、
-
どこに集中するか
-
何をやらないか
という選択。
問いと選択は、
そのままでは
つながりません。
ここに、
翻訳が必要になります。
つながるのは「意思決定の手前」
研究テーマと経営戦略が
つながるのは、
成果が出た後ではありません。
-
技術が成熟する前
-
可能性が見え始めた段階
-
選択肢として並ぶとき
この「意思決定の手前」。
研究DXがあると、
-
過去の知見が整理されている
-
仮説と結果が見える
-
判断材料が揃っている
ここで初めて、
研究テーマは
戦略の土俵に上がります。
DXは「関係性」を作る道具
DXは、
研究を
経営に押し付けるもの
ではありません。
研究と経営が、
会話できる状態を
作るもの。
-
情報が共有されている
-
前提が説明できる
-
選択肢が比較できる
この状態がないと、
戦略には組み込まれません。
研究者ができること
研究者が、
いきなり経営戦略を
語る必要はありません。
でも、
-
自分の研究が、どんな選択肢になるか
-
何が分かっていて、何が分かっていないか
これを言語化できると、
つながりやすくなる。
DXは、
その助けになります。
今の自分が思うこと
研究テーマと経営戦略は、
無理に結びつけるものではありません。
自然につながるための、
準備が必要。
DXは、
その準備を
静かに支える存在。
研究と経営の距離は、
少しずつ縮めるもの。
今は、
そう感じています。
今日のまとめ(Lv22)
-
研究と経営は見ている地図が違う
-
問いと選択をつなぐ翻訳が必要
-
DXは会話の土台を作る
次に考えること(Lv23予告)
次は、
評価の話です。
研究所DXが会社全体で評価されない理由。
その構造を考えます。
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