研究者のDX学習帳

材料メーカー研究所の若手が未経験から本気で学ぶ等身大のDX成長記録

Lv25:現場DXと全社DXのズレ

― なぜ噛み合わないのか ―

この記事でわかること

  • 現場DXと全社DXの違い

  • 両者がすれ違う理由

  • ズレを前向きに捉える視点


はじめに

DXの話をしていると、
こんな場面に出会います。

現場では、
「便利になった」
「助かっている」

一方で全社では、
「DXはまだ進んでいない」

同じ会社なのに、
評価が真逆。

なぜ、
現場DXと全社DXは
噛み合わないのか。
考えてみました。


現場DXは「改善」、全社DXは「変革」

まず、
両者の性質が違います。

現場DXは、

  • 日々の業務改善

  • 手間の削減

  • 局所的な最適化

全社DXは、

  • ビジネスモデル

  • 組織のあり方

  • 意思決定の構造

対象とスケールが、
まったく違う。

ここを混同すると、
話はズレます。


成功の定義が違う

現場DXの成功は、

  • 使われている

  • 楽になった

  • 早くなった

とても実感しやすい。

全社DXの成功は、

  • 競争力が上がった

  • 意思決定が変わった

  • 新しい価値が生まれた

こちらは、
時間がかかります。

同じDXでも、
ゴールが違う。


現場の成功は、そのまま横展開できない

現場DXが
うまくいったからといって、
そのまま全社に広げると
失敗することがあります。

  • 背景が違う

  • 文化が違う

  • 困りごとが違う

現場の成功は、
条件付き。

全社DXは、
条件をそろえるところから
始まります。


全社DXは、現場から見ると遠い

全社DXは、

  • 抽象的

  • 長期的

  • 自分の仕事と結びつきにくい

そのため、
現場からは
他人事に見えます。

この距離感が、
DXへの温度差を生みます。


ズレは「悪」ではない

大事なのは、
このズレを
悪いものと捉えないこと。

現場DXと全社DXは、
役割が違う。

  • 現場DXは、足元を固める

  • 全社DXは、進む方向を決める

両方があって、
初めて意味を持ちます。


今の自分が思うこと

現場DXと全社DXのズレは、
成長痛に近い。

どちらかが
間違っているわけではない。

ズレを自覚し、
言葉を揃える。

その橋渡しができる人が、
これからのDXでは
求められるのだと思います。


今日のまとめ(Lv25)

  • 現場DXと全社DXは性質が違う

  • 成功の定義が異なる

  • ズレは役割の違いから生まれる


次に考えること(Lv26予告)

次は、
研究者が一歩外に出る話です。

研究者が知っておくべき「経営の言葉」。
DXを通じて感じたことを整理します。

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